白山神社
白山神社は、東京都文京区の、都営三田線の白山駅より西へ徒歩1分、または東京メトロ南北線の本駒込駅より南西へ徒歩5分の地に位置する鎮守社。
天暦2年(948年)、本郷元町(現在の本郷一丁目)に、石川県の白山比咩神社を勧請して創建。元和2年(1616年)に現・小石川植物園の地に遷座した後、明暦元年(1655年)に現社地に再遷座した。
明治時代初期の一時期に准勅祭社の制度が定められた際、その12社のうちの1社となった(12社のうち都区部にある10社は現在、東京十社を名乗っている)。
境内は戦後植えられたアジサイの名所となっており、6月中旬にはあじさいまつりが催される。
現在、鳥居がある参道は白山駅方面から伸びる東参道のみで、他の参道には鳥居はない。
拝殿は明治32年改築。
地主神である摂社八幡神社の本殿は、小型ながら、非常に珍しい木造の八幡造(昭和50年建立)。
なお、東京には、戦後に建てられたRC造の八幡造本殿なら少なくとも4~5社はある。
関東松尾神社は、江戸時代に京都の松尾大社を勧請。現在のRC造の社殿は昭和28年の再建。
松尾社は酒造の神で、酒樽が幾つか奉納されている。
末社は稲荷社、三峯社、玉津島社、天満天神社、山王社、住吉社の合殿。
山頂には浅間神社の祠がある。
富士塚はあじさいまつりの期間中のみ登拝可。
江戸三名桜の1つと讃えられた白旗桜は、平安時代の1051年に源義家が白旗を立てかけて戦勝祈願したという名木で、戦前に国の天然記念物に指定されていたが枯死。現在はその後継樹が2本ある。
年中行事
文京あじさいまつり
境内はアジサイの名所となっており、6月中旬に文京あじさいまつりが開催される。またこの期間中のみ、富士塚にも登拝することができる。この行事に関する詳細は「白山神社 あじさいまつり」の記事を参照。
例大祭
例大祭は9月中旬に執り行われるが、本社神輿が渡御するのは5年ごと。この行事に関する詳細は「白山神社 例大祭」の記事を参照。
宮神輿は江戸時代の文政期に製作。台輪幅4尺2寸の大型の神輿。