農林水産省 三番町共用会議所
農林水産省の三番町共用会議所は、東京都千代田区の、東京メトロ東西線・半蔵門線・都営地下鉄新宿線の九段下駅より南西へ徒歩8分の地に位置する施設。千鳥ヶ淵(旧江戸城北ノ丸の西側の濠)沿いの遊歩道に面してある。
明治18年、山縣有朋がこの地に邸宅を構えた。当時の建物は一切残っていないが、庭園の名残りは見られ、秋に公開される。
有力な軍人・政治家であった山縣有朋は造園でも有名で、京都の無鄰菴や東京の現・椿山荘庭園などが知られる。
別館は著名な建築家である大江宏の設計で、昭和29年に竣工。
三番町共用会議所の沿革
江戸時代、当地は江戸城への火災の延焼を防ぐ緩衝地帯として設けられた御用地で、建造物はなく薬草などが植えられていた。
明治18年、山縣有朋が当地を購入し私邸を造営したが、翌19年の山縣の内務大臣兼農商務大臣に就任に際してこの私邸を農商務大臣官舎として国が購入した。
大正12年の関東大震災で大破後、昭和18年に大臣官舎に再築されたが、同20年の空襲で焼失。昭和27年に本館(現存せず)が、同29年には別館が竣工。昭和48年には現在の本館が建造された。
平成11年からは全省庁が利用する共用会議所として運用されている。
近くには靖国神社などがある。