平井天祖香取神社
平井天祖香取神社は、東京都江戸川区の、JR総武線平井駅より徒歩10分の地に位置する、旧中平井村の鎮守。
創建年代は不詳。社号碑・社額や資料には(平井)天祖神社とあるが、例大祭での幟や告知ビラには平井天祖香取神社と記されている。
本殿は江戸末期のもので、区の文化財に指定されている。
一ノ鳥居、二ノ鳥居とも、昭和3年に作られた銅製の注連縄が掛かる。金属製の注連縄は、青森などには多いが、東京では珍しい。
天水桶の上に並べられた玄蕃桶は木製。
社殿は、本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造。うち、本殿は江戸末期の建立で江戸川区指定有形文化財。屋根が重厚なのは、茅葺き屋根をそのまま銅板で覆っているからで、地方の農村部には良く見られるが、東京では珍しい。
また、本殿内には2本の八角の柱が建ち、他の柱も内側は八角柱、外側は円柱になっているという珍しいものだが、当然ながら外観からはわからない。
国旗掲揚台は昭和7年建造。
宮神輿は4年毎に例大祭で渡御する。製作年は不明。
平井天祖香取神社 例大祭
平井天祖香取神社の例大祭は8月の最終週末に執り行われ、4年毎に宮神輿が渡御する。この行事に関する詳細は「平井天祖香取神社 例大祭」の記事を参照。
明治の神仏分離令まで、近くにある安養寺が当社の別当寺であった。