深川不動堂
江東区にある深川不動堂は、東京都江東区の、東京メトロ東西線及び都営大江戸線の門前仲町駅より北へ徒歩3分の地に位置する、真言宗智山派の寺院。
千葉県成田市の成田山新勝寺の東京別院で、山号は成田山。
新勝寺が当地(富岡八幡宮別当寺であった永代寺の境内)で初めて本尊不動明王像の出開帳を行ったのが江戸中期の元禄16年(1703年)で、明治14年(1881年)には寺院を創建した。
境内を囲む石造玉垣は、明治中期の築造部分と、昭和初期の築造部分がある。
旧本堂は、昭和26年、千葉県印西市の龍腹寺の本堂(1863年建立。地蔵堂とも)を、本堂として移築。江東区指定有形文化財。
本堂は平成24年建立。これに伴い、それまでの本堂は「旧本堂」となった。
本尊は不動明王。
鎮守の開運出世稲荷社は荼枳尼天を祀る。社殿は都心部では珍しい檜皮葺で、平成4年建立。
明治末期の深川公園(深川不動堂を含む)の様子を描いた漆喰彫刻。
燈明台は明治31年築造。内部は煉瓦積みで、関東大震災以前は上部に八角形の火袋があった。江東区指定有形文化財。
かつては深川不動堂の境内にあったが、現在は境外の隣接地(深川公園)に移されている。
年中行事
深川不動堂の初詣では、近くの富岡八幡宮ほどではないが参拝の行列が出来る。また、多くの露店が出店がある。
酉の市
11月の酉の日には境内に酉の市が立ち、縁起物の熊手を売るテントが設営される。
なお、同日、隣の富岡八幡宮においても、もう少し規模の大きな酉の市が立つ。