根津美術館
根津美術館は、東京都港区の、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線の表参道駅より徒歩8分の地にある、日本および東洋の古美術をを収蔵する私立美術館。中堅財閥だった根津財閥の創設者・総帥で、東武鉄道の社長などを務めた初代根津嘉一郎(1860-1940年)の邸宅跡に、昭和16年(1941年)に建てられた、根津のコレクションを展示するため設立された。
美術館の敷地は江戸時代は丹南藩(大阪府松原市周辺)藩主高木家の下屋敷跡だった地で、明治に根津が庭園を整備し私邸を築いた。第二次世界大戦で戦災を受け焼失した茶室などがあるものの、茶庭風に整備された回遊式の日本庭園には、今なお江戸期~大正期の茶室や薬師堂、飛梅祠などが点在する。
現在の本館は、著名建築家である隈研吾の設計で2009年に建てられた、モダンな和風建築。
弘仁亭・無事庵は、『港区の歴史的建造物』によると、武田五一らの設計で大正8年の建造。美術館の公式HPによると、弘仁亭は明治末の茶室。
閑中庵・牛部屋は、『港区の歴史的建造物』によると昭和31年の建造。美術館の公式HPによると、閑中庵は斑鳩庵に附属していたものを平成3年に移築。
一樹庵は、明治32年に大阪に造られた茶室を移築。
斑鳩庵は、江戸後期の文化文政期に江戸の本所に造られた茶室を移築。
これらの他に、薬師堂、飛梅祠(天満宮の分祠)などが散策路沿いに配されている。
収集品は日本および東洋の古美術を主体として、平成23年3月末の時点で7414件を数え、これらには国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件が含まれる。特に有名な尾形光琳の「燕子花図屏風(国宝)は、庭園の池に燕子花(カキツバタ)が咲き誇るのにあわせ、毎年4月下旬~5月上旬に公開される。
根津美術館 公式HP
時間:10:00-17:00 料金:企画展1400円 休館日:月(祝なら翌日)・展示替期間・年末年始
東京都港区南青山6-5-1 地図
アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅より徒歩8分