尾﨑士郎記念館
尾﨑士郎記念館は、東京都大田区の、JR京浜東北線の大森駅より北西へ徒歩12分、または都営浅草線の馬込駅より南東へ徒歩14分の地に位置する、小説家・尾﨑士郎(1898-1964年)の記念館。また山王草堂記念館からは徒歩1分。
尾﨑士郎は大田区や品川区内を複数回転居しているが、この記念館は昭和29年から尾崎が死去する昭和39年にかけて居住した旧宅を保存して設立された。
昭和29年に建てられた居宅のうち、現存した客間及び書庫、庭園が修復され、他所に移築済みの書斎は新築復元された。
正面は客間、その右側は書庫。ともに昭和29年竣工。
左側は書斎、右側は客間。
書斎も客間・書庫と同じく昭和29年竣工であったが、平成8年開館に際して新築復元された(実物は尾﨑の出身地である西尾市の尾﨑士郎記念館に移築済みのため)。
屋内は、通常は玄関までしか入れず、その他は屋外からガラス越しに見ることになる。
毎月第1土曜日には、より広く屋内が公開される。
馬込文士村
JR大森駅西側の大田区山王・馬込・中央一帯は、関東大震災後の大正末期から昭和初期にかけて、多くの文士・芸術家が移住し、「馬込文士村」と呼ばれた。
現在、一帯には龍子記念館及び龍子公園(日本画家・川端龍子の旧宅等)、熊谷恒子記念館(書家・熊谷恒子の旧宅)、山王草堂記念館(ジャーナリスト・徳富蘇峰の旧邸跡)、尾﨑士郎記念館(小説家・尾﨑士郎の旧宅)が保存公開されている。
また、4月の桜の開花時期には馬込文士村大桜まつりが開かれる。