龍子公園 & 龍子記念館
龍子公園は、東京都大田区の、都営浅草線の西馬込駅より東へ徒歩15分の地に位置する、日本画家の旧宅兼アトリエ。
日本画家・川端龍子(かわばたりゅうし、1885-1966年、男性)の旧居。
その道路向かいにある龍子記念館は、龍子が設けた私設美術館を、区が継承したもの。
龍子公園
龍子公園は、川端龍子が大正9年から昭和41年にかけて居住した旧居「御形荘(ごぎょうそう」で、建物も龍子自身が設計した。
空襲を免れた画室や、戦後に再建された主屋及び中門、仏間棟、持仏堂が国の文化財に登録されている。
また住宅と調和した和風庭園も美しい。
園内は自由観覧方式ではなく、向かいにある龍子記念館の開館日における、1日3回のガイド方式。
昭和20年の空襲の跡を、龍子が池として造成したもの。
主屋及び中門は昭和26年竣工。国登録有形文化財。
画室(アトリエ)は昭和13年竣工。国登録有形文化財。
仏間棟は昭和30年竣工。国登録有形文化財。
持仏堂(左端)は昭和30年頃の竣工。国登録有形文化財。
龍子記念館
龍子公園の道路向かいにある龍子記念館は、川端龍子が昭和37年に、自らの作品を収蔵する私設美術館として設立したもので、平成3年より大田区が引き継いで運営している。
この建物も昭和37年に龍子自身が設計したもので、空から俯瞰するとタツノオトシゴ型をしている。
旧居(現・龍子公園)と同様、建物は国登録有形文化財。
[公園] 時間:10・11・14時 入園料:無料 休園日:龍子記念館休館日
馬込文士村
JR大森駅西側の大田区山王・馬込・中央一帯は、関東大震災後の大正末期から昭和初期にかけて、多くの文士・芸術家が移住し、「馬込文士村」と呼ばれた。
現在、一帯には龍子記念館及び龍子公園(日本画家・川端龍子の旧宅等)、熊谷恒子記念館(書家・熊谷恒子の旧宅)、山王草堂記念館(ジャーナリスト・徳富蘇峰の旧邸跡)、尾﨑士郎記念館(小説家・尾﨑士郎の旧宅)が保存公開されている。
また、4月の桜の開花時期には馬込文士村大桜まつりが開かれる。