烏山寺町
烏山の寺町には、大正12年の関東大震災で罹災し、昭和初期頃に都心から当地に移転してきた26寺院が、寺院通りを中心に並んでいる。各寺は手入れが行き届いており、また第二次大戦の戦禍を免れた戦前の堂宇が多く残る。そのいくつかを紹介。
妙高寺
妙高寺は寛永2年(1625年)創建の日蓮宗寺院。浅草から昭和2年に移転。書院は旧有栖川宮邸書斎。当寺に関する詳細は妙高寺の記事を参照。
幸龍寺
幸龍寺は天正年間(1573-1593年)創建の日蓮宗寺院。西浅草から昭和15年に移転。大書院は文京区の旧熊本藩主細川公爵邸に建てられた、明治天皇迎接用の建物を移築したもの。当寺に関する詳細は幸龍寺の記事を参照。
称往院
称往院は浄土宗の寺院。慶長元年(1596年)に湯島に創建され、浅草を経て当地へは昭和30年移転。
永隆寺
永隆寺は法華宗本門流の寺院。千代田区神田鍛冶橋に慶長17年(1612年)創建され、台東区谷中、墨田区太平を経て、昭和3年に現在地に移転。境内は整っている。
妙寿寺
妙寿寺は寛永8年(1631年)創建の法華宗本門流の寺院。江東区猿江から昭和4年に移転。客殿は旧肥前蓮池藩主鍋島子爵邸から移築したもの。当寺に関する詳細は妙寿寺の記事を参照。
高源院
高源院は元禄16年(1703年)創建の臨済宗大徳寺派の寺院。北品川から昭和14年に移転。境内の弁天池には浮見堂が立つ。当寺に関する詳細は高源院の記事を参照。
玄照寺
玄照寺は日蓮宗寺院。慶長19年(1614年)に港区白金に創建され、昭和2年に現在地に移転。境内は整っている。
西蓮寺
西蓮寺は(浄土)真宗大谷派の寺院。慶長2年(1597年)に千代田区霞が関に創建され、虎ノ門・港区三田を経て昭和14年に現在地へと移転。境内は整っている。
妙善寺
妙善寺は浄土真宗本願寺派の寺院。鎌倉時代初期に三重県津市に創建され、三重県四日市市、中央区八丁堀、築地を経て昭和2年に現在地に移転。本堂は外観二重となっている。