奥沢神社
奥沢神社は、東急目黒線の奥沢駅より北へ徒歩2分、または東急東横線・大井町線の自由が丘駅より南東へ徒歩5分の位置に鎮座する鎮守社。
室町時代創建。かつては八幡神社と呼ばれていたが、明治42年に他社を合祀した際に奥沢神社と改称した。
表参道鳥居に、注連縄の代わりに藁の大蛇が掛かっているのが特徴。また9月の例大祭で大蛇お練り神事が行われることでも知られる。
表参道の鳥居には、藁の大蛇が掛かる。この大蛇は、江戸時代に当地で疫病が蔓延した時、八幡神から、藁で作った大蛇を担いで村内を回るよう夢告があり、従うと疫病が治まったことに由来すると伝える。大蛇は社殿内に1年間安置後、鳥居に巻きつけられる。
社殿は拝殿・幣殿・本殿で成る権現造で、昭和45年の建造。室町時代の建築様式だとする。なお、前代と前々代の本殿は九品仏(浄真寺)に移築現存する。
弁才天社は岩で造られており、小窟の中に小祠が安置されている。
境内にはもう一つ、塚がある。
社務所は江戸時代の建造で、明治12~35年まで、八幡小学校が置かれた。
例大祭
例大祭は9月の第2土・日曜日で、大蛇お練り神事(東京都指定無形民俗文化財)が行われることで知られる。この行事に関する詳細は「奥沢神社 例大祭」の記事を参照。
明治の神仏分離までは、密蔵院(大田区田園調布南24-18)が別当寺であった。
自由が丘駅の反対側には自由が丘熊野神社が鎮座する。