岡本静嘉堂緑地
岡本静嘉堂緑地は、東京都世田谷区の、東急田園都市線・大井町線二子玉川駅より北西へ徒歩18分の地に位置する緑地。
三菱財閥総帥岩崎家の別邸跡で、古典籍を収蔵した静嘉堂文庫や岩崎家廟所が残り、ともに東京都選定歴史的建造物となっている。
敷地は第二次大戦前は庭園として管理されていたが、その後は自然に帰り、現在は緑地として保護されている。
静嘉堂文庫
静嘉堂文庫は明治25年、岩崎家が収集した古典籍を収蔵・公開するため神田駿河台の岩﨑邸内に設立され、高輪別邸を経て、大正13年に当地に移された。
美術品の公開は昭和52年から併設の展示館で始まり、平成4年には静嘉堂文庫美術館が新設されたが、令和4年に千代田区の明治生命館内に移転。
ただし、研究者向けの図書館機能は現地に残った。
静嘉堂文庫はRC造で大正13年竣工。東京都選定歴史的建造物。
旧美術館の南側は日本庭園として整備されている。
庭園の更に下方には、煉瓦造の遺構が残る(岩崎別邸時代のものか)。
岩崎家玉川廟
岩崎家玉川廟は、三菱財閥第2代総帥・岩崎彌之助(1851-1908年)の三回忌に際し建てられた納骨堂。
銅灯籠は明治43年建立。
岩崎家玉川廟は煉瓦造で明治43年竣工。設計はジョサイア・コンドル。東京都選定歴史的建造物。
緑地
敷地は昭和20年頃までは庭園管理されていたが、その後、大部分は荒廃して自然に帰り、現在は緑地として保護されている。
近くには瀬田四丁目旧小坂緑地・武家屋敷門や岡本公園民家園などがある。