戸越八幡神社
戸越八幡神社は、東京都品川区の、都営浅草線の戸越駅より東へ徒歩7分の地に位置する、戸越の鎮守。
室町時代の大永6年(1526年)、旅の僧が、現・一本杉元八幡神社の地(品川区平塚)にあった藪清水の池から放つ光を見て池の中から八幡神の神体を探し出し、小祠に祀ったのが創祀。安土桃山時代の文禄元年(1592年)には行慶寺の住職がその地に八幡宮を建立し、江戸中期の元禄元年(1688年)に現在地に遷座。
境内は整っており、江戸時代の社殿が残る。
社殿は令和3年の改修で従来より後方に遷された。
拝殿手前の左にあるのが稲荷社、右にあるのが春日社。
拝殿は江戸末期の1855年建立。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、本殿も拝殿と同じく1855年建立だが、幣殿は令和3年に建て替えられた。
神楽殿は昭和4年建立。
中央の木が御神木であるケンポナシ。樹齢250~300年で品川区指定天然記念物。
元宮・一本杉元八幡神社跡
戸越八幡神社発祥の地には、元宮に相当する小祠が一本杉元八幡神社として鎮座していたが、社殿は令和4年に解体撤去された。
一本杉元八幡神社跡
東京都品川区平塚3-4-21 地図
年中行事
菖蒲祭
5月5日のこどもの日(端午の節句)には、菖蒲祭として境内で子ども相撲大会が開かれる。この行事に関する詳細は「戸越八幡神社 菖蒲祭」の記事を参照。
例大祭
9月の第2土日曜に催される例大祭では、3年に一度、宮神輿が渡御する。この行事に関する詳細は「戸越八幡神社 例大祭」の記事を参照。
本社神輿は平成3年製作。
明治の神仏分離までは、隣の行慶寺が別当寺であった。
近くには戸越公園や旧三井文庫第二書庫がある。