吉祥院
吉祥院は、東京都杉並区の、京王井の頭線高井戸駅より南へ徒歩5分の位置にある天台宗の寺院。通称高井戸不動尊。
明治8年に成田山新勝講が結成されて成田不動尊(真言宗)の末寺的な寺院の創設を期したが、当時は寺院の新設が禁止されており、また真言宗寺院の空きがなかったので、明治維新時に廃寺となった台東区谷中の天台宗吉祥院を再興する形を採った。したがって実質的な創建は明治16年である。
成田山を模した築山2基や、制多迦童子と矜羯羅童子の一対の築山が本堂前にあるのが特徴。
本堂は1806年に建造され、明治16年に移築。『天台宗東京教区寺院誌』は、本堂は東叡山(寛永寺)の慈眼堂だっと資料にあるとする。
また本堂前には、狛犬のように制多迦童子と矜羯羅童子の一対の築山がある。
境内右側には大日如来・不動明王・制多迦童子・矜羯羅童子の築山がある。
境内左側には五大明王・三十六童子・八大童子の築山がある。
なお、近くには、戦前の建物が残る社会福祉法人浴風会がある。