門と蔵のある広場
「門と蔵のある広場」は、東京都豊島区の、JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅より北西へ徒歩6分の地に位置する区立公園。
植木職人で地主でもあった旧丹羽家の邸宅跡を整備したもの。
現在の豊島区の駒込駅付近にあった染井村は江戸時代から植木屋の村として知られ、幕末頃に桜の染井吉野を作出したとも言われる。丹羽家は天明年間(1781-1789年)から明治末期まで、染井を代表する植木屋であった。丹羽邸跡には腕木門と蔵が残されている。
腕木門は、染井通りをはさんで向かい側にあった津藩藩主藤堂家下屋敷(染井屋敷)の裏門を移築したと伝える。江戸後期の1847年以前の建立で豊島区指定有形文化財。津藩は三重県津市に藩庁を置いた藩。
なお、近くの染井霊園には、明治以降の藤堂家の墓所がある。また江戸時代に藤堂家の染井屋敷にあった石像が8体、板橋区の東京大仏浄蓮寺に移されている。
RC造の蔵は昭和11年竣工で国登録有形文化財。
土日祝には蔵の中で展示会などが開かれる。