恩賜上野動物園
上野動物園は、明治15年開園の日本最古の動物園。上野公園内にある。
戦前からの建造物としては、旧寛永寺五重塔、閑々亭、津藩藩主藤堂家墓所、旧正門がある。
旧寛永寺五重塔は国指定重要文化財。江戸初期の1639年建立で、現在は東京都の所有。江戸時代は上野東照宮に属したが、明治の神仏分離令による取り壊しを免れるため寛永寺のものと政府に申請。
閑々亭は、江戸時代にこの地にあった寒松院の茶室「閑々亭」が上野戦争で焼失したのを、明治11年に再建。
寒松院は江戸時代は上野東照宮の別当寺であり、現在は他所に移転している。
旧正門は昭和8年竣工。
寒松院は三重県の津藩の藩主家であった藤堂家の菩提寺であった。寒松院が他所に移転した後も、藤堂家の墓所が動物園の一角に残る。
不忍池は現在、蓮池、ボート池、鵜の池に三分割されており、動物園内には鵜の池が広がる。