瑞輪寺
瑞輪寺は、東京都台東区の谷中の寺町にある日蓮宗寺院。山号は慈雲山。
安土桃山時代の天正19年(1591年)、日本橋馬喰町に創建。慶長6年(1601年)に神田に、次いで慶安2年(1649年)に現在地に移転。
谷中には日蓮宗の寺院が多いが、当寺はその中心的存在で、日蓮宗49本山の一つ(日蓮・法華宗諸派のうち教団「日蓮宗」には、総本山久遠寺の下に、七大本山と49本山があり、これらをあわせて57本山とも称する)。
参道沿いには子院が並ぶ。
本堂は明治27年建立。
鐘楼は元禄年間(1688–1704年)の建立。
当寺は日蓮宗本山に相応しく、大名家(主に子女)の立派な石塔も多い。うち、大久保主水墓は東京都指定旧跡。
祖師堂 & 七面堂
祖師堂及び七面堂は、一般参拝者から見ると瑞輪寺の境外にある(実際は両者の境内は繋がっている)。
祖師堂には、感応寺(現・天王寺)が日蓮宗から天台宗に改宗させられた際に移管された祖師像が祀られている。
安産にご利益があり、江戸十大祖師の一つだと言う。
七面堂は、総本山久遠寺の守護神である七面大明神を祀る。
荒行成満国祷会
2月19日には荒行成満国祷会が催され、荒行僧らによる水行が行われる。この行事に関する詳細は「瑞輪寺 国祷会」の記事を参照。