円成院
円成院(圓成院、えんじょういん)は、東京都小平市の、西武新宿線の花小金井駅より北へ徒歩5分に位置する黄檗宗の寺院。山号は野中山。
江戸中期の宝永2年(1705年)、現・国立市谷保に藤井山円成院として創建。享保12年(1727年)に現在地へと移転し、野中山と改号。
伽藍は新しいものの、境内は庭園も含め良く整備されている。山門と本堂は比較的珍しい黄檗様式。
黄檗様式の山門は平成6年建立。
本堂も黄檗様式で平成6年建立。
鐘楼も平成6年建立。
開山堂は昭和27年建立。旧本堂。
本堂背後の墓地にある観音堂は、江戸期に建立された前々代本堂。その前にある門も前々代の山門。
他所に移築された観音堂
円成院がまた現・国立市谷保にあった1718年に境内に建立された観音堂は、円成院当地に移転する際に谷保天満宮の別当寺であった安楽寺に売却され、更に1793年に谷保の南養寺に移築され、大悲殿として現存する。
明治維新の神仏分離までは、当寺は武蔵野神社(小平市花小金井8-26)の別当寺であった。