川井八雲神社
川井八雲神社は、東京都西多摩郡奥多摩町の、JR青梅線の川井駅より南西へ徒歩8分に位置する鎮守社。
室町時代の応永年間(1394-1428年)創建。
当社の神門は農村舞台を兼ね、境内の急峻な傾斜地に設けられた石桟敷から観覧する仕組みとなっており、奥多摩に分布するこのような舞台の代表例として、石桟敷とセットで都の文化財に指定されている。
神門を兼ねる舞台は明治7年の築で東京都指定民俗文化財。
社殿前の急峻な傾斜地に石桟敷が設けられ、舞台を見る際の参観席となる。
当社の場合、舞台だけでなくこの石桟敷もセットで東京都指定民俗文化財となっている。
舞台は参道下から見ると二階建だが、境内側から見ると平屋となっている。
例祭日である5月5日には境内で獅子舞(奥多摩町指定無形民俗文化財)が奉納される。
なお、明治維新の神仏分離まで、近くの幡龍院(奥多摩町川井488)が当社の別当寺であった。
奥多摩にはこのような農村舞台と石桟敷のセットがある神社が何社かあるが、当社は小丹波熊野神社と並ぶ代表例(実際、都に文化財指定されているのはこの2社である)。
また棚澤熊野神社も、この2社に次ぐ規模がある。