棚沢熊野神社
棚沢熊野神社は、東京都西多摩郡奥多摩町の、JR青梅線の鳩ノ巣駅より北へ徒歩5分に位置する鎮守社。
創建年代は不詳。
境内に農村舞台と石桟敷を備える、奥多摩独特の境内を有する神社の一つ。
境内には舞台とそれを観覧する石桟敷がある。当社の場合、舞台は神門を兼ねていない。舞台は参道下から見ると二階建だが、境内側から見ると平屋となっている。
社殿前の傾斜地には石桟敷が設けられ、舞台を見る観覧席となる。
拝殿は明治44年築。
覆屋内の本殿は、同じく棚澤地区にあった将門神社の本殿を明治41年移築。
例祭日である8月第3日曜日には、境内で獅子舞（奥多摩町指定無形民俗文化財）が奉納される。
奥多摩にはこのような農村舞台と石桟敷のセットがある神社が何社かあるが、代表例は小丹波熊野神社と川井八雲神社である（実際、都に文化財指定されているのはこの2社）。
棚澤熊野神社は、この2社に次ぐ規模がある。