奥氷川神社
奥氷川神社は、東京都西多摩郡奥多摩町の、JR青梅線の奥多摩駅より南へ徒歩2分に位置する鎮守社。
景行天皇52年(西暦122年)、東征中の日本武尊が当地で陣中の守護神に祀ったのが起源だと伝える。
奥多摩町史などは、当社が全国の氷川社(大半は旧武蔵国に分布)の起源だとの説を紹介している。
拝殿は明治15年築。
本殿は奥多摩町指定有形文化財。江戸中期に当たる元禄年間(1688-1704年)の築。
拝殿脇の氷川三本スギは東京都指定天然記念物。鎌倉時代に植えられたと伝える、東京最大の杉。
さいたま市の大宮氷川神社、所沢市の中氷川神社に対し、当社を奥氷川神社と呼ぶという。
『奥多摩町史』は、これらは武蔵三氷川であり、出雲出身の初代牟邪志国造が奥氷川に祖神である氷川神を勧請したのが氷川社(武蔵国を中心に分布)の起源で、後世に氷川神を中氷川神社、大宮氷川神社と遷した、との説を紹介している。
例祭は8月中旬で、奥多摩町指定無形民俗文化財の大氷川獅子舞が奉納される。