即清寺
即清寺(そくせいじ)は、東京都青梅市の、JR青梅線の二俣尾駅より南西へ徒歩18分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。
正式には愛宕山明王院即清寺。
平安時代の元慶年間(877-884年)、裏山の現・吉野園地辺りに不空羂索明王像を祀ったのが起源で、鎌倉初期に現在地に伽藍が造営され開山。室町時代に中興。
麓の伽藍から愛宕山にかけては八十八ケ所霊場が整備されている。
また境内は青梅市指定史跡となっている。
山門は昭和55年建立。
鐘楼は昭和14年建立。
本堂は昭和14年建立。
本尊は不空羂索明王。
庫裡客殿は明治38年建立。
裏山を少し登った所にある鎮守の山王権現社は、江戸中期に当たる18世紀中期の建立。
山内新四国八十八ケ所霊場
麓の伽藍から愛宕神社(現在の愛宕神社奥宮)が鎮座する愛宕山にかけて、山道沿いに四国八十八ケ所の石仏が立つ。
明治維新の神仏分離まで当寺は愛宕神社の別当寺であり、幕末の慶応年間(1865-1868年)、四国八十八箇所のお砂踏み霊場が開創された。
(お砂踏み霊場とは、八十八箇所各札所の砂を巡路沿いに埋納することにより、その巡路をたどると遍路巡礼と同じ功徳を積むことができるとする霊場。)
奥ノ院大師堂も巡路沿いの吉野園地にある。
久石山不動堂
久石山不動堂は、愛宕神社の里宮の北西奥にある、巨岩と一体化した仏堂。
慶長年間(1596-1615年)に鎌倉より勧請され、明治期に即清寺の境外仏堂となった。
久石山不動堂
東京都青梅市柚木町1-930 地図