世良田東照宮
世良田東照宮は、群馬県太田市の、東武伊勢崎線の世良田駅より南へ徒歩21分の地に位置する神社。
寛永21年(1644年)、徳川家光の命で、徳川氏の遠祖である世良田義季の墓があった長楽寺の境内に創建。明治維新の神仏分離で長楽寺から分離した。
社殿の一部は日光東照宮から移築したもの。また境内は国指定史跡新田荘遺跡の一部となっている。
御黒門は江戸時代は通常時は閉ざされていたため民は門前で参拝したが、1月17日と4月17日は開扉された。
江戸時代、当社の警備のため上下の番所が置かれていた。
拝殿は、日光東照宮の奥社の拝殿(1617年建立)を1641-42年に移築したもの。国指定重要文化財。
拝殿は、正面だけでなく背面にも軒唐破風がある。
唐門も、拝殿と同時に日光東照宮の奥社より移築。国指定重要文化財。
本殿は1644年建立。国指定重要文化財で、厨子と須弥壇が附指定されているが非公開。巣籠りの鷹の彫刻は左甚五郎作で狩野探幽画と伝える。
この鉄灯籠は日光東照宮に1618年に建立され、当社には1658年に移築された。社殿の重文指定に附指定されている。
宝蔵庫は世良田小学校に建立された御真影奉安殿を、昭和21年に移築したもの。
日枝社は世良田東照宮創建の際、日光より奉遷。
開運稲荷社の脇には人形代祈願所がある。
境内南側には神仏習合の跡として、普光庵跡、真言院井戸、本地塔跡が残る。
近くには長楽寺、総持寺、世良田八坂神社などがある。