総持寺
総持寺は、群馬県太田市の、東武伊勢崎線の世良田駅より南へ徒歩19分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。正式には威徳山陀羅尼院総持寺。
清和源氏新田氏の祖である新田義重(1114または1135年-1202年)は岩松八幡宮とその別当寺・真光寺を創建し、それとは別に自らの居館に護摩道場「館の坊」を建立したと伝える。正平年間(1346-1370年)、真光寺、世良田の清泉寺、館の坊、の3ヶ寺を現在地にて合併して真光寺とし、後世に総持寺と改称。
境内は鎌倉時代の総領家クラスの居館(新田館)跡で、新田荘遺跡(総持寺境内)として国指定史跡。実際の居住者は、上記の新田義重(新田一族の祖)説のほか、世良田頼氏(徳川義季の子。本宗家4代新田政義の失脚後に一時期新田氏を代表した)説、新田義貞説がある。
鐘楼は以前は茅葺きであったが現在は銅板葺きとなり、また袴腰に改修された。
近くには世良田東照宮、長楽寺、世良田八坂神社などがある。