安国論寺
安国論寺は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より南東へ徒歩15分の地に位置する、日蓮宗の寺院。
山号は妙法華経山。
日蓮が建長5年(1253年)に居を構えた草庵が草創。
妙法寺及び長勝寺とともに日蓮の松葉ヶ谷草庵跡伝承地の一つ。
境内には日蓮が立正安国論を著した法窟や、焼き討ちされた際に避難した南面窟が残る。
山門は1746年建立。
本堂は昭和37年建立。
御小庵(ごしょうあん)は1840年建立。日蓮が立正安国論を著した法窟(非公開)の前に立つ拝殿。
日朗上人茶毘所は昭和57年建立。
南面窟(なんめんくつ)は、松葉ヶ谷草庵が焼き討ちにあった際、日蓮が白猿に導かれて避難した穴。
当寺ではここで一夜を明かした後、尾根伝いに逗子市の法性寺に避難したとする(法性寺にも日蓮が避難したと伝える岩窟がある)。
熊王殿(くまおうでん)は平成6年建立。日蓮の従者の熊王丸が熊王大善神を勧請した鎮守社。