妙法寺
妙法寺は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より南東へ徒歩16分の地に位置する、日蓮宗の寺院。
日蓮が草庵を構えた建長5年(1253年)を開創とする。安国論寺及び長勝寺とともに日蓮の松葉ヶ谷草庵跡伝承地の一つ。
草庵跡に日蓮が建てた法華堂は弘長3年(1263年)に再興され本国土妙寺となり、貞和元年(1345年)には京都に移って本圀寺となった。その跡地に延文2年(1357年)、護良親王の子の日叡が、父の菩提を弔うため堂宇を再興したのが妙法寺の実質的な開山。
表門(総門)の建立は室町末期とも文化年間(1804-1818年)とも。鎌倉市指定有形文化財。
本堂は1827年築。
大覚殿は釈尊・妙法稲荷大明神・加藤清正を祀る。
仁王門は文化年間(1804-1818年)築。
左の苔むした石段ゆえ苔寺と呼ばれることも。苔を保護するため通行止めとなっており、法華堂へは右の新しい石段を登る。
法華堂は1812年築。
宗祖日蓮が居を構えた松葉ヶ谷小庵跡と伝える地で、妙法寺の奥ノ院となっている。
護良親王墓と伝える石塔。宮内庁が公式に認める墓は市内二階堂にあって同庁が管理しており、その近くには護良親王を祀る鎌倉宮が明治時代に創建された。
『鎌倉史跡散策』では妙法寺の墓は供養塔とするが根拠は不明。
他所へ移築された建造物
近くの上行寺の本堂は、当寺の奥ノ院法華堂(1829年建立)を明治19年に移築したもの。
上行寺
神奈川県鎌倉市大町2-8-17 地図
妙法寺
時間:9:30-16:30(7月第2週-9月中旬と12月第2週-3月中旬は土日祝のみ) 拝観料:300円
神奈川県鎌倉市大町4-7-4 地図
アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄 鎌倉駅より徒歩16分