仙波東照宮
仙波(せんば)東照宮は、埼玉県川越市の、西武新宿線の本川越駅より東へ徒歩12分、またはJR川越線・東武東上線の川越駅より北東へ徒歩19分の地に位置する神社。
元和3年(1617年)、祭神徳川家康の遺骸を久能山から日光に運ぶ途上に天海により喜多院で法要が行われ、同年に当社が創建された。この由緒をもって、日光・久能山とともに日本三大東照宮の一つと称している。
社殿等(随身門、石鳥居、拝殿及び幣殿、唐門、瑞垣、本殿)は国の重要文化財に指定されている。また境内は川越市指定史跡。
なお、社殿への扉は日曜・祝日のみ開かれる。
随身門は江戸中期築。国指定重要文化財。
石鳥居は1638年築。国指定重要文化財。
拝殿及び幣殿は1640年築。国指定重要文化財。
ここへは日曜と祝日以外は入れない。
唐門・瑞垣・本殿は1640年築で、全て国指定重要文化財。本殿には宮殿が附指定されているが非公開。
本殿は江戸城二ノ丸東照宮の本殿を移築したとの伝承があったが解体修理調査で否定。しかし本殿ではなく拝殿・幣殿の方がそうである可能性も指摘されている。また当社ではなく三芳野神社内宮の本殿として移築されたとの説も出された。なお、二ノ丸東照宮の旧殿のうち拝殿・幣殿は三芳野神社外宮の社殿として移築され、明治5年に川越氷川神社の境内に八坂神社の社殿として再移築され現存する。
なお、通常は本殿には近寄ることはできず、このように拝殿の脇の柵から眺めることとなる。
特別公開
上述のように通常は本殿には近寄れないが、節目の年などに特別公開されて近寄ることができることがある。
拝殿の背後に幣殿が接続している。
日本三大東照宮
日本三大東照宮の組み合わせには幾つかのパターンがある。東照宮の総本社たる日光東照宮(栃木県日光市)と久能山東照宮(静岡県静岡市)は必ず組み合わせに含まれるが、三番目に関しては、仙波東照宮の代わりに、鳳来山東照宮(愛知県新城市)や滝山東照宮(愛知県岡崎市)が含まれるパターンもある。
明治維新時の神仏分離令まで、隣接する喜多院が当社の別当寺であった。