千住神社
千住神社は、東京都足立区の、北千住駅(JR常磐線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線・千代田線が通る)より徒歩12分の位置に鎮座する、千住の宿場町にある神社。
戦前の社格は郷社で、足立区では唯一で最高であった。
平安時代の延長4年(926年)、京都の伏見稲荷を勧請して千崎稲荷神社を創建。鎌倉時代の弘安2年(1279年)、隣接地にさいたま市大宮氷川神社を勧請して氷川神社を創建。明治6年、氷川神社に千崎稲荷神社を合祀して西森神社となり、大正4年に千住神社と改称した。
社殿は昭和33年にRC造で建立。
神楽殿は昭和28年建立。
富士塚は昭和11年築造で、浅間神社が祀られている。足立区登録有形民俗文化財。
願かけ恵比寿は、恵比寿像を男性は左へ、女性なら右へ、3回まわし、白いハンカチで、祈願の種類により定められた像の部位を3回撫でて持ち帰り、自宅で像を撫でたのと同じ場所をハンカチで撫でて祈願する。
境内社は浅間神社や願かけ恵比寿のほか、火伏せ三社や天満宮、稲荷神社2社がある。
RC造の神輿庫は昭和4年竣工(昭和30年に再建されたとする資料もある)。
第二次大戦末期の昭和20年頃に築造された防空壕も残る。
当社の例大祭は9月中旬だが、宮神輿のうち一之宮は五年に一度の本祭の年にのみ渡御する。幕末の1863年製作で台輪幅は4尺5分ある大型の神輿である。
宮神輿のうち二之宮は、本祭の年も含め毎年、例大祭で巡行する。明治18年製作。
明治の神仏分離までは、前身の神社の別当寺はそれぞれ、稲荷神社は慈眼寺、氷川神社は金蔵寺(足立区千住2-63)であった。