源覚寺
源覚寺(げんかくじ)は、東京都文京区の、東京メトロ南北線・丸ノ内線の後楽園駅または都営三田線・大江戸線の春日駅より北へ徒歩3分の地にある、浄土宗の寺院。正式には常光山向西院源覚寺、
江戸初期の寛永元年(1624年)、現在地に創建。
こんにゃくえんまで知られる。1月と7月の閻魔例大祭では閻魔像が開帳され、特に1月の閻魔例大祭では真言宗系の山伏による火渡りが執り行われる。
本堂は、RC造のビルになっている。浄土宗の寺院なので、本堂に収まる本尊は阿弥陀如来。
塩地蔵の、自分が治したい所に相当する箇所に塩をつけて祈願すると、病が治癒するという民間信仰がある。
塩地蔵に類するものには、都内では約10社寺にある。
参道正面にある堂は、本堂ではなく閻魔堂である。ここに収まる閻魔像にコンニャクを備えるのでこんにゃくえんまと通称する。なお、「こんにゃく閻魔」は港区虎ノ門の興昭院や江戸川区東瑞江の安養寺にもある。
こんにゃくえんまの由来は、「江戸時代の宝暦年間(1751-1764年)、眼病で失明間近の老婆が、大好物のコンニャクを断ってこの閻魔に願掛けをすると、結願の日に閻魔から片目を授けられる霊夢を見た。翌朝起きると眼病は治っていたが、閻魔像の右目が盲となっていた。そこで老婆は終生、自らはコンニャクを口にすることなく、閻魔像に捧げた−」というものである。そのため、眼病の患者などが、当寺の閻魔像にコンニャクを供える。
年中行事
閻魔冬季例大祭
源覚寺の閻魔例大祭は、地獄の釜の蓋が開くとされる1月15~16日と7月15~16日に催されるが、特に1月の大祭では火渡りが執り行われる。この火渡りについての詳細は「源覚寺 閻魔冬季例大祭」の記事を参照。
文京朝顔・ほおずき市
7月中下旬頃開催の文京朝顔・ほおずき市では、源覚寺でのほおずき市と伝通院での朝顔市を中心に様々なイベントが催される。この行事に関する詳細は「文京朝顔・ほおずき市」の記事を参照。