柳森神社
柳森神社は、東京都千代田区の、秋葉原駅より南へ徒歩3分の地に位置する鎮守社。
江戸城築城時の長禄2年(1458年)、太田道灌がその鬼門除けに、京都・伏見稲荷を勧請し、多くの柳の木を植えて創建。
かつては佐久間町辺りに鎮座していた(つまり現・神田川の北側に鎮座していた)が、神田川の川筋を開削する際の万治2年(1659年)、対岸の現在地に遷座した(ちなみにこの開削以前は神田川の川筋は現在の日本橋川であった)。
また当社は椙森神社・烏森神社とともに江戸三森の一つ。
境内は入口より降る、下り宮となっている。
拝殿は昭和5年に建立され、同59年に半焼し同61年修復。拝殿は軒下に彩色が施されている。
神明造の本殿は昭和5年に建立され、同59年に半焼し同61年修復。
神楽殿は昭和29年に建立され、同59年に半焼し同61年修復。セメント絵らしきものが脇に施されている。
富士塚には富士宮浅間神社が祀られている。
左から幸神社、福寿社、金刀比羅神社、水神厳島大明神・江島大明神、秋葉大神、明徳稲荷神社。
福寿社は江戸時代に江戸城内に福寿稲荷として創建され、明治2年に当社に合祀された。狐像ではなく狸像に守られている。
社務所は昭和5年竣工。
例大祭
柳森神社の例大祭は5月中旬で、神田祭と同時であり、町神輿の宮入および例大祭式典は土曜日に行われる。
地元である神田須田町二丁目町会は柳森神社だけでなく神田明神および下谷神社の氏子地域でもあり、柳森神社の前に設けられる御神酒所にはこの3社の掛け軸が掲げられる。
当社の例大祭の式典や宮入は土曜日だが、当社は日曜日にも引き続き神田祭の御神酒所として町神輿が発着し、このように柳森神社宮司による簡単な拝礼も行われる。