野毛大塚古墳
野毛大塚古墳は、世田谷区の、東急大井町線の等々力駅より南西へ徒歩10分の地に位置する古墳。玉川野毛町公園内にある。なお、等々力渓谷の環八通りとの出入口(玉沢橋)からは徒歩4分の距離である。
全長が約82mあり帆立貝式古墳としては大型で、野毛古墳群(田園調布古墳群とあわせて荏原台古墳群を構成)の代表的な古墳であり、古墳時代中期にあたる5世紀前期に築造されたと推定されている。東京都指定史跡であり、墳形がわかりやすく復元整備されている。
墳丘の手前には前方部と造出部がある。向かって右側が前方部で、その左側にそれより短い造出部が付設されている。
全長は約82m(周濠含めると104m)、墳丘部は直径が約67mで高さ約11m。
この古墳は築造時は円筒形などの埴輪が全体的に安置されており、それを受けて近年まで埴輪の列がこのように部分的に再現されていたが、現在は埴輪は撤去されている。
このように墳丘は三段で、表面は多摩川の河原石を用いた葺石で覆われ、埴輪が配置されていた。