回向院

回向院回向院は、東京都墨田区の、JR総武本線両国駅から南へ徒歩3分、または都営大江戸線の両国駅から南西へ徒歩10分の地に位置する浄土宗寺院。
正式には諸宗山無縁寺回向院。
明暦3年(1657年)、同年の「明暦の大火」の犠牲者を弔うため創建。大相撲との深い関係を示す力塚、水子供養の発祥である水子塚、願い事が成就した際に塩を供える塩地蔵、墓石の欠片が強運の御守となるとされる鼠小僧次郎吉の墓、馬・猫・犬ほか各種動物の慰霊碑など、庶民の崇敬が篤かったことが示されるものが境内に多数ある。

一柱不動尊(変則な小祠)、塩地蔵(東都四十八塩地蔵),都旧跡は加藤千蔭墓、磐瀬京伝墓、磐瀬京山墓
山門
回向院

当寺の一般的な表記は「回向院」であるが、山門の扁額には古字を用い「囘向院」、山門前の寺号碑には俗字を用いて「囬向院」と表記されている。
令和元年、山門に仁王像が収められた。

参道
回向院
本堂(左) & 念仏堂(右)
回向院

本尊は阿弥陀如来。

力塚
回向院

力塚は、昭和11年に大日本相撲協会が歴代相撲年寄の慰霊のため建立。
回向院では明和5年(1768年)に初めて勧進相撲が行われ、天保4年(1833年)以降は春秋二回の興行の定場所として江戸での勧進相撲を独占した。

馬頭観音堂
回向院

馬頭観音堂は将軍家綱の愛馬の供養として創祀。回向院は動物供養で知られ、犬、猫、オットセイ、小鳥などの塚や碑もある。

一柱不動尊
回向院
塩地蔵
回向院

塩地蔵は、説明板によると、東都四十八塩地蔵の第47番目。
参詣者は願い事が成就すると塩を供えた。

鼠小僧次郎吉墓
回向院

ねずみ小僧は大名屋敷から千両箱を盗んで町民に配ったと伝える義賊。
長年捕縛を逃れた運にあやかり、墓石を削ってお守りとする風習が江戸時代からあった。現在は墓石の前に削り取り用の石が置かれている。

水子塚
回向院

水子塚は水子供養の発祥地だという。老中松平定信の命によって1793年に造立。

加藤千蔭墓
回向院

加藤千蔭墓は東京都指定旧跡
加藤千蔭(橘千蔭、1735-1808年)は国学者・歌人・書家。

磐瀬京伝・京山墓
回向院

磐瀬京伝・京山墓も東京都指定旧跡
磐瀬京伝(山東京伝、1761-1816年)、磐瀬京山(山東京山、1769-1858)は兄弟の戯作者。

墓地門
回向院

墓地入口には洋風意匠の石造の門柱が立つ。

両国にぎわい祭り

4月末頃にJR両国駅周辺で催される両国にぎわい祭りにおいては、回向院もその会場の一つとなる。この行事に関する詳細は「両国にぎわい祭り」の記事を参照。

両国にぎわい祭り
イベントガイド
両国にぎわい祭り | 東京都墨田区
4月 - 両国駅周辺で各種イベント
 
回向院 両国にぎわい祭り
 
回向院 両国にぎわい祭り
回向院 公式HP
東京都墨田区両国2-8-10 地図
アクセス:JR総武線 両国駅より徒歩3分/ 都営大江戸線 両国駅より徒歩10分
墨田区
エリアガイド
墨田区 | 東京都
台東区の東隣り。両国、向島など

両国駅周辺には、他に江戸東京博物館横網町公園旧安田庭園-両国- 江戸NORENなどがある。

江戸東京博物館
スポットガイド
江戸東京博物館 | 東京都墨田区
江戸・東京の建築の原寸模型も多い都立博物館
横網町公園
スポットガイド
横網町公園 | 東京都墨田区
超宗派建築の慰霊堂
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旧安田庭園 | 東京都墨田区
潮入りを再現した日本庭園
両国駅
スポットガイド
-両国- 江戸NOREN | 東京都墨田区
旧両国駅舎を転じた飲食施設