旧安田庭園
旧安田庭園は、東京都墨田区の、JR総武本線及び都営大江戸線の両国駅より北へ徒歩7分の地に位置する回遊式日本庭園。
東京都指定名勝。
江戸時代に大名庭園として整備され、明治期に安田財閥の安田善次郎の手に渡った後に東京市に寄贈された。かつては隅田川から水を引く潮入庭園だったが、現在は川水の直接取り込みは中止され、ポンプで地下貯水槽から浄化した水を人工的に流して潮入りを再現している。
背後の刀剣博物館は、槇文彦の設計で2017年竣工。
旧安田庭園の沿革
当初、常陸笠間藩主・本庄松平家の下屋敷として江戸前期の元禄年間(1688-1704年)に整備された(本庄松平家は後に、遠江浜松藩を経て最終的に丹後宮津藩に転封)。安政年間(1854-1860年)には隅田川の水を引き入れて潮入りの回遊式日本庭園となった。
明治維新後に旧岡山藩主池田侯爵家の邸宅となり、明治22年(1889年)には安田財閥創始者・安田善次郎の所有となる。大正11年(1922年)、安田家から東京市に寄贈され、現在は墨田区が管理する。
納涼の夕べ
毎年8月上旬には旧安田庭園にて「納涼の夕べ」が開催され、池の上などに茶席や舞台が設けられ、三曲が演奏される。この行事に関する詳細は「旧安田庭園 納涼の夕べ」の記事を参照。
両国駅周辺には、他に江戸東京博物館、横網町公園、-両国- 江戸NOREN、回向院などがある。