麟祥院
麟祥院(りんしょういん)は、東京都文京区の湯島の、東京メトロ丸の内線・都営大江戸線の本郷三丁目駅からは東へ徒歩5分、または東京メトロ千代田線の湯島駅から西へ徒歩7分の位置にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は天沢山。
江戸初期の寛永元年(1624年)、春日局により、報恩山天沢寺として創建。同11年(1634年)、天沢山麟祥院と改称。
品川区高輪の東禅寺、中野区上高田の松源寺、台東区松が谷の海禅寺と共に、江戸の妙心寺派寺院を統括する触頭寺院であった。
徳川三代将軍家光の乳母だった春日局の菩提寺で、その墓は文京区指定史跡となっている。他にも幾つかの大名家の菩提寺で、墓所が残る。また、堂宇は太平洋戦争の空襲で焼失し、戦後の再建だが、臨済宗の名刹らしく庭園は整っている。
山門は戦後の再建。
書院(?)は戦後の再建。
本堂も戦後の再建。本尊は釈迦如来。
良く整った苔庭が整備されている。
菰野藩(現在の三重県菰野町周辺)藩主土方家の墓所。
春日局(1579-1643年)の墓は無縫塔(卵塔)。死後の世界からも政治を見通せるように、との春日局の遺言に基づき、穴が穿ってある。文京区指定史跡。
正厳院(小田原藩主稲葉正則の正室)の墓。
近隣には上野公園、旧岩崎邸庭園、教証寺、講安寺、湯島天神、横山大観記念館、東大本郷・弥生キャンパスなどがある。