旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸庭園は、東京都台東区の、三菱財閥総帥岩崎家の旧本邸を整備した庭園。上野公園不忍池の近くにあり、東京メトロ千代田線湯島駅からは徒歩3分、東京メトロ銀座線の上野広小路駅と都営大江戸線の上野御徒町駅からは徒歩10分。
敷地は第二次大戦前の1/3となり建物も3棟しか残されていないが、全て国の重要文化財に指定されている。
迎賓用の洋館と日常生活を営むための和館が揃っている(当時の財閥家族の邸宅では一般的な構成)。
洋館は迎賓施設として明治29年竣工。ジョサイア・コンドルの設計で英国ジャコビアン様式。国指定重要文化財。
明治29年竣工の和館も国指定重要文化財。
和館は戦後に司法研修所となった際に大部分が解体され、大広間など一部しか残っていない。重文指定の名称も「和館」ではなく「大広間」であり、それに「廊下、茶室、便所が附属」するとある。
スイス山小屋風の撞球室もジョサイア・コンドルの設計で、明治30年以降の竣工。国指定重要文化財。
煉瓦塀は国重文指定の附指定。
洋館北面袖塀は国重文指定の附指定。
土地も、宅地(石積擁壁含む)として国指定重要文化財となっている。
かつては広大な敷地に和洋併置式の庭園があったが、敷地は第二次大戦後に1/3となり、現在は洋館前の芝庭と、和館の前や東端の方に和風庭園の名残が残っているのみ。
令和4年、芝庭が拡大復元された。同5年にはここに新管理事務所も竣工予定。
近隣には上野公園、教証寺、講安寺、湯島天神、麟祥院、横山大観記念館、東大本郷・弥生キャンパスなどがある。