江戸城シリーズ第2回は、皇居外苑とその北東に隣接する和田倉噴水公園が主題。
- 第1回:江戸城の概要
- 第2回:皇居外苑、和田倉噴水公園(この項)
- 第3回:皇居東御苑
- 第4回:皇居宮殿、乾通り
- 第5回:北の丸公園
- 第6回:外濠、移築建築
皇居外苑(皇居前広場)
皇居外苑(皇居前広場)は江戸城の西ノ丸下曲輪跡で、当時は有力な譜代大名や幕閣大名の上屋敷が並んだ。内曲輪には、更に外側に大手前曲輪(現・大手町)と大名小路曲輪(現在の丸の内・有楽町)があったが、現在はオフィス街となり面影はない。
東京駅正面から伸びる行幸通りと馬場先濠・和田倉濠との交点(和田倉門交差点)には、近代に建てられた石造の哨舎が残る。
馬場先濠と日比谷濠の間にはかつては枡形門の馬場先門があったが、明治期に撤去された。
桜田門は、門を構成する渡櫓門と高麗門が国指定重要文化財。共に1663年築。通常はただ桜田門と呼ばれるが、桔梗門を内桜田門と呼ぶのに対してこの門を外桜田門と区別することもある。
この門は宮内庁の管理下にはないので文化財指定されている。
祝田町見張所は戦前建築か。
坂下門は江戸城の西ノ丸と西ノ丸下を結ぶ門。かつては高麗門と渡櫓門で構成された枡形門であったが、明治20年に高麗門を撤去し渡櫓門を現在地に移した。
桔梗門(内桜田門)は江戸城本丸の通用門の一つ。1614年築造。内桜田門は南方の(外)桜田門に対しての呼称だが、江戸時代から桔梗門という別称が用いられていた。高麗門と渡櫓門で構成された枡形門が現在も残る。
楠木正成像は明治29年製作(台座は同33年)。
皇居外苑
東京都千代田区皇居外苑
地図
地図
和田倉噴水公園
和田倉濠に囲まれた和田倉噴水公園には和田倉門跡の石垣が残る。
和田倉噴水公園は昭和36年に整備開園。
和田倉噴水公園
東京都千代田区皇居外苑