広園寺
広園寺(廣園寺、こうおんじ)は、東京都八王子市の、京王高尾線の山田駅より北西へ徒歩8分の地に位置する、臨済宗南禅寺派の名刹。山号は兜率天、院号は伝法院。
南北朝期の康応元年(1389年)創建。禅宗寺院様式の伽藍配置を良く残す森厳な境内は東京都指定史跡であり、諸堂のうち江戸後期に建立された4棟は都の文化財に指定されている。
総門(勅使門)は1830年建立で東京都指定有形文化財。総門は通常は閉じられているが、その右の通用門から出入り可。
他に東京都で勅使門がある寺は、おそらく八王子市永林寺と港区善福寺のみ。
山門は19世紀前期の建立。東京都指定有形文化財。
仏殿は1811年建立。東京都指定有形文化財。
仏殿内は通常は非公開だが、秋に一般公開日が設けられている。
鐘楼は1842年建立。東京都指定有形文化財。
開山堂は1705年建立。
開山堂内は通常は非公開だが、秋に一般公開日が設けられている。
方丈(本堂)は1832年建立。
方丈庭園は通常は非公開だが、秋に一般公開日が設けられている。
水源である女井戸は二宮明神より広園寺開山に際し贈られたと伝え、二宮神社の御池より分水されているのでその馬場洗ノ神事の際には広園寺の池も少し濁ったという。
近くには台町浅間神社がある。また山田駅反対側には雲龍寺がある。