西照寺
西照寺は、東京都杉並区の、東京メトロ丸ノ内線の新高円寺より北東へ徒歩5分の地に位置する曹洞宗の寺院。
山号は普明山。
日比谷の漁夫が海中より引き上げた阿弥陀如来を安置した堂を、天正2年(1574年)に寺としたのが開創。慶長17年(1612年)に港区芝に、寛文5年(1665年)に港区白金に、更に明治44年に現在地に移転。
諸堂も戦前からのものが揃い、うち鐘楼と道了堂は江戸期のもの。
新高円寺駅に近いこの一角は、近代に移転してきた寺が集まる寺町で、西照寺もそんな寺の1つ(寺町北方の高円寺や長仙寺は元々この地にあった)。
本堂は明治45年建立。
本尊は釈迦如来。
鐘楼は江戸末期の建立。
道了堂は江戸後期の建立で、杉並区登録有形文化財。
明治元年に港区三田にあった久留米藩主有馬家上屋敷の持仏堂を西照寺(当時は港区白金)に移築したものと伝える。
JR高円寺駅から東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅にかけては他に高円寺、高円寺氷川神社、長仙寺、長善寺、鳳林寺、宗泰院、高円寺天祖神社などがある。