鳳林寺
鳳林寺は、東京都杉並区の、東京メトロ丸ノ内線の新高円寺より北東へ徒歩7分、JR中央線の高円寺駅よりは南東へ徒歩9分の地に位置する曹洞宗の寺院。山号は瑞祥山。
室町時代の永禄元年(1558年)、新宿区の飯田橋に創建。寛永12年(1635年)に新宿区弁天町に移転し、現在地へは大正3年に移転。
新高円寺駅に近いこの一角は、近代に移転してきた寺が集まる寺町で、鳳林寺もそんな寺の1つ(ただし寺町北方の高円寺や長仙寺は元々この地にあった)。
本堂は江戸中期の建立。
本尊は釈迦如来。
堂内に立つ3.6mの地蔵像は、明治7年に鳳林寺に合併された、夾山寺(新宿区西早稲田)に1737年に造立されたもの。
延命地蔵堂の前には大きなシャクシとスリコギが掛かるが、これらは今は亡き愛染堂のもの(愛染明王像は本堂内に移された)。
シャクシは身を挺して熱いご飯をすくいあげ、スリコギは身を磨り減らして人に尽くすという意の込められた、愛染明王の愛のシンボル。
地蔵像の背後には一艘の舟もある。
JR高円寺駅から東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅にかけては他に高円寺、高円寺氷川神社、長仙寺、長善寺、鳳林寺、西照寺、宗泰院、高円寺天祖神社などがある。