文京区北西部の近代建築
寺社の近代和風建築に関しては、RC造のもののみ取り上げる。
文京区のその他の地区における近代建築については、以下のページを参照。
小石川植物園 & 旧東京医学校
江戸時代からの伝統を誇る小石川植物園は、現在は東大の附属植物園。近代建築としては、植物園本館および柴田記念館がある。隣の旧東京医学校は東大の前身の1つで、現在は東京大学総合研究博物館小石川分館として利用されている。詳細は小石川植物園・旧東京医学校の記事を参照。
椿山荘
椿山荘は、維新の元勲山縣有朋が築いた庭園。広島から移築した室町期の三重塔が有名であるが、戦後、近代和風建築も多く移築され、レストラン等に活用されている。詳細は椿山荘の記事を参照。
肥後細川庭園 & 永青文庫
肥後細川庭園は、旧熊本藩主細川侯爵家本邸。庭園に、大正時代に建てられた松声閣(細川邸時代は学問所だった)が残る。
永青文庫は細川公爵家が所蔵したコレクションを展示する美術館で、本館は細川公爵邸事務所(昭和5年竣工)。詳細は「肥後細川庭園 & 永青文庫」の記事を参照。
カトリック関口教会 ルルド
カトリック関口教会のルルドは明治44年築造のコンクリート構造物。実物のルルドの原寸大に造られている。
日本聖公会 東京諸聖徒教会
日本聖公会東京諸聖徒教会は昭和6年竣工。国登録有形文化財。
天理教 本羽分教会 職舎
天理教本羽分教会の職舎は大正3年竣工。
護国寺 小書院及び玄関
護国寺の小書院及び玄関は、麻布にあった旧肥前蓮池藩主・鍋島子爵邸(明治37年竣工)より、昭和3年に移築したもの。
当寺に関する詳細は護国寺の記事を参照。
旧磯野家住宅
旧磯野家住宅は、大正元年竣工の主屋、同2年竣工の表門、および土地が国指定重要文化財。
通常は非公開だが、定期的に公開される。
当地に関する詳細は旧磯野家住宅の記事を参照。
山﨑家住宅
山﨑家住宅は、大正6年竣工の主屋が国登録有形文化財。
蕉雨園
蕉雨園は、政治家の田中光顕伯爵が明治30年に構えた旧邸。非公開だが、外からも立派さが覗える。詳細は蕉雨園の記事を参照。
鳩山会館
鳩山会館は、弁護士で政治家であった鳩山一郎の邸宅として大正13年竣工。現在は一般公開されている。詳細は鳩山会館の記事を参照。
講談社 旧館
講談社旧館は昭和9年竣工。旧大日本雄弁会講談社。
旧東京大学附属病院分院守衛所
東京大学附属病院分院跡(現在は東京大学目白台インターナショナルビレッジ)に、戦前に建てられた旧守衛所が、外壁とともに残る。
お茶の水女子大学
お茶の水女子大学は、旧東京女子高等師範学校時代の昭和11年竣工の表門、同7年竣工の本館と講堂、同6年竣工の幼稚園園舎が国登録有形文化財。
日本女子大学
日本女子大学(旧日本女子大学校)の目白キャンパスには、何棟かの戦前建築が残る。当校に関する詳細は「日本女子大学の近代建築」の記事を参照。
拓殖大学 文京キャンパス A館
拓殖大学A館は昭和7年竣工。旧拓殖大学本館。
拓殖大学 国際教育会館
拓殖大学の国際教育会館は昭和8年竣工。旧東方文化学院東京研修所。
村川家住宅
村川家住宅は、西洋史学者の旧村川堅固邸として建てられた和洋折衷住宅で、明治44年竣工の主屋・西洋館・表門、大正9年竣工の石蔵、昭和8年竣工の離れと、昭和5年竣工の石塀が文京区指定有形文化財となっている。秋の東京文化財ウィークにて予約制で公開。
(エリアガイドには不掲載)。
なお、千葉県我孫子市では村川堅固の旧別荘が公開されている。
大塚公園
大塚公園は昭和3年開園で、当時は画期的な都市型公園であった。現在も、開園当時の構造物が多少残っている。当園に関する詳細は大塚公園の記事を参照。