天妙国寺
天妙国寺は、東京都品川区の、京急本線の青物横丁駅より北へ徒歩4分の地にある、顕本法華宗の別格山。山号は鳳凰山。
旧東海道品川宿にある。
鎌倉時代の弘安8年(1285年)創建。堂宇建立の際に天空から鳳凰の羽が舞い下りたので山号を「鳳凰山」、日蓮宗の聖典たる蓮華経に依拠して国家安穏を祈ることを以て寺号を妙国寺とした(天妙国寺に改称したのは昭和47年)。江戸期は、同じく品川宿にある本光寺とともに法華宗日什門流(顕本法華宗)の江戸触頭三ヶ寺の1つであった。
昭和16年に宗教団体法で日蓮宗・法華宗諸派が4宗派に集約された際、顕本法華宗は日蓮宗(日蓮宗一致派)及び本門宗(日蓮宗興門派)と合同して「日蓮宗」となり、天妙国寺はその別格山(本山)の一つとなったが、顕本法華宗が戦後に再分離した際、そちらに参加した(約半数の旧顕本法華宗寺院は日蓮宗に残留)。
山門は昭和30年建立。
本堂は江戸中期の1737~55年に建立。
玄関とその背後にある庫裏は1777年以後の増改築。
庭園
庭園は土日に公開。
茶室翠渓堂(すいけいどう)の前には水琴窟もある。
10月16日に催されるお会式(宗祖日蓮大聖人御会式報恩会)の万灯練供養は比較的規模が大きい。
旧東海道品川宿には他に、善福寺、法禅寺、寄木神社、品川神社、東海寺、清光院、荏原神社、海徳寺、願行寺、本光寺、常行寺、長徳寺、品川寺、海雲寺などがある。