善福寺
善福寺は、東京都品川区の、京急本線の北品川駅より南へ徒歩4分、または同線の新馬場駅より北へ徒歩6分の地に位置する、時宗の寺院。正式には音響山伝相院善福寺。
旧東海道品川宿にある。
鎌倉時代の永仁2年(1294年)創建。
本堂には、かなり傷んではいるものの、伊豆長八の作った鏝絵(漆喰彫刻)が施されている。
本堂は以前は瓦葺きだったが、いつの間にか(東日本大震災後?)にトタン屋根となった。
本堂の軒下には龍、唐獅子菊花と若葉、昇り龍下り龍の鏝絵(漆喰彫刻)が施されているが、相当傷んでいる。鏝絵は伊豆長八の作(菊花と若葉は門人であった善吉との合作とも言う)。
伊豆長八は、幕末から明治期にかけて活躍した鏝絵の名手。江戸・東京を中心拠点としたため、関東大震災および第二次世界大戦の戦禍で作品の多くは失われた。東京では他に、善福寺近くの寄木神社と、足立区の橋戸稲荷神社で作品を見ることができる(この2社は公開日が限られているので注意。詳細はリンク先参照)。
稲荷堂は拝殿と本殿を連結した社殿で、うち本殿は土蔵造。
旧東海道品川宿には他に、法禅寺、寄木神社、品川神社、東海寺、清光院、荏原神社、海徳寺、願行寺、本光寺、常行寺、長徳寺、天妙国寺、品川寺、海雲寺などがある。