法禅寺
法禅寺は、東京都品川区の、京急本線の北品川駅より南東へ徒歩6分、または同線の新馬場駅より北東へ徒歩5分の地に位置する浄土宗の寺院。正式には 臨海山遍照院法禅寺。
旧東海道品川宿にある。
南北朝時代末の至徳元年(1384年)または明徳元年(1390年)創建。
山門や板碑覆堂、本堂側面など、煉瓦造の構造物が多い寺。
山門の門柱及びその両脇の袖塀は煉瓦造。
本堂は大正11~12年頃の建立。北側面は見事な煉瓦張りとなっている(南側面にも煉瓦壁はあるが、部分的)。
納骨堂は昭和9年建立でRC造。その上に、品川区指定史跡の流民叢塚碑が乗る。
流民叢塚碑は、天保8~9年(1837~38年)の大飢饉の餓死者を弔うため明治4年に建てられた碑で、納骨堂の完成とともにその上に安置された。
板碑の覆堂は煉瓦造。板碑は安政元年(1854年)の品川台場築造の際に御殿山で出土したもので、鎌倉時代から室町時代の造立。
なお、観音堂の裏には杉森稲荷社の石祠もある。
イチョウは推定樹齢350~400年で品川区指定天然記念物。
旧東海道品川宿には他に、善福寺、寄木神社、品川神社、東海寺、清光院、荏原神社、海徳寺、願行寺、本光寺、常行寺、長徳寺、天妙国寺、品川寺、海雲寺などがある。