東海寺
東海寺は、東京都品川区の、京急本線の新馬場駅より西へ徒歩4分の地に位置する、臨済宗大徳寺派の寺院。
山号は万松山。
旧東海道品川宿にある。
江戸前期の寛永16年(1639年)、徳川家光が高僧・沢庵宗彭を招いて創建。幕府の庇護を受けた巨刹だったが明治維新で廃寺となり、その後、子院の玄性院がその名跡を継承したのが現在の東海寺である。
なお、廃寺となった東海寺は品川神社の別当寺で、小堀遠州が造った庭園もあった(現在は消滅)。
表参道は北側から延びるが、その先の山門の前に新たな門が建てられ、通常は(?)閉ざされている。
境内西側の門から境内に入ることができる。
世尊殿は昭和5年建立。
本尊は釈迦三尊像。
東海寺 大山墓地
大山墓地は、明治維新で廃寺となった旧東海寺の境内跡で、現在の東海寺とは若干離れている。国史跡の沢庵墓と賀茂真淵墓などがある。
東海寺開基の高僧であった沢庵の墓は国指定史跡。なお、沢庵はタクアン漬けの考案者と伝える(タクアン漬けの起源には諸説ある)。墓石も漬物石のような形をしている。
国学の四大人の一人とされる賀茂真淵の墓も国指定史跡。
東海寺 大山墓地
東京都品川区北品川4-11-8 地図
東海寺 熊本藩主細川家墓所
東海寺の東側には熊本藩主細川家墓所があり、東京都指定史跡となっている。
通常は非公開だが、ごくまれに公開される。写真は2012年秋に公開されたときのもの。
熊本藩主細川家第4~13代の墓があり、うち8基には基壇上に3mの五輪塔が立つ。
第二次大戦後まで、5基の墓前には唐破風の拝殿が残っていたという。
東海寺 熊本藩主細川家墓所
東京都品川区北品川3-11-17 地図
旧東海道品川宿には他に、善福寺、法禅寺、寄木神社、品川神社、清光院、荏原神社、海徳寺、願行寺、本光寺、常行寺、長徳寺、天妙国寺、品川寺、海雲寺などがある。