願行寺
願行寺は、東京都品川区の、京急本線の新馬場駅より南へ徒歩4分の地に位置する浄土宗の寺院。正式には既成山光明院願行寺。
旧東海道品川宿にある。
奈良時代に行基が開基。室町時代の寛正3年(1462年)に再興。文京区にある同名の願行寺は、慶長12年(1607年)に品川の当寺から分離したとも伝える。
江戸時代の本堂や鐘楼、昭和初期のRC造の六角堂、しばり(しばられ)地蔵がある。
本堂は江戸後期の文化年間(1804-1818年)の建立。
法界堂は、昭和12年に建立されたRC造の六角堂。
鐘楼は江戸時代の建立。地蔵堂を兼ねている。
しばり(しばられ)地蔵は江戸初期の1652年に造立。
地蔵の身体を縄で縛ると苦しみを身代わりに受けてもらえるとされ、以前は首だけ残し縄でびっしり縛っていたが、現在は縄を地蔵の胴に少しだけ巻いている。10月14日の十夜法会の夜に縄を解いて翌日また縛り直す。
願かけ人は首を一つ持ち帰って祈願し、願成就すれば首を2つ奉納する。
なお、都内には葛飾区南蔵院や文京区の林泉寺にもしばられ地蔵がある。
旧東海道品川宿には他に、善福寺、法禅寺、寄木神社、品川神社、東海寺、清光院、荏原神社、海徳寺、本光寺、常行寺、長徳寺、天妙国寺、品川寺、海雲寺などがある。